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「残留農薬検査キット アグリケム」が、” 川崎ものづくりブランド “に認定されました

お知らせ


残留農薬検査キット「アグリケムTM」が、川崎ものづくりブランドに認定されました。

「川崎ものづくりブランド」とは、
川崎市内中小製造業の製品・技術のうち、「川崎ものづくりブランド推進協議会」より、独自性、先進性、品質管理力、販売実績、将来性、社会貢献度等の面で優れたものとして認定された製品・技術であることを示すものです。ものづくりの現場を支える工業製品・加工技術から、ユニークなデザインやアイデアを活かした消費者向けの製品まで、認定開始から15年目を迎えた現在、92件の製品・技術が認定されています(2019年3月現在)。

第16回 川崎ものづくりブランドの認定についての詳細は、
こちらをご覧下さい。
↓↓↓
http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000111877.html

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アグリケムTM」について
アグリケムTM」とは、酵素の一種であるコリンエステラーゼの発色阻害反応と、弊社のマイクロ化学チップの研究開発の成果である酵素固相化技術を組み合わせて、農作物の表面や環境中に残留している有機リン系農薬とカーバメート系農薬を最高1ppbの検出感度で検査できる検査キットです。従来の残留農薬簡易検査キットに比べて最大2,000倍という高い感度で残留農薬を検出できます。また、機器検査では2~3日の期間と数万円のコストを要しますが、スクリーニング検査とはいえ、わずか40分の検査時間と1テストのコストを1,700円以下に抑えています。
「食の安全・安心」に対する意識の高まりを背景に、生産者や食品加工企業等の皆様から高評価を頂き、国産・輸入農作物の自主スクリーニング検査の標準ツールとしてご愛顧頂いております。
近年では、生産者様、食品加工企業様が、消費者向けに食の安全をPRする際に、残留農薬の自主スクリーニング検査のプロセスを導入し、ホームページ等でご紹介をされていることも目にするようになりました。今後も、残留農薬の自主スクリーニング検査を通じて、「食の安全・安心」に貢献できますように努力してまいります。

残留農薬検査について
現代の農作物の生産において、農薬は必要不可欠ですが、土壌や農作物に残留して毒性を示す問題を有しております。また、規制外農薬の存在や中国を始めとする輸入食品の増大による消費者の不安の高まりなどから、約800種類弱の農薬の残留基準値とその他の農薬の一律基準値以上の農薬等を含む食品の販売等を禁止するポジティブリスト制度が2006年(平成18年)5月29日から施行され、食品中に含まれる残留農薬のモニタリング検査が行われるようになりました。

参 考:
平成29年度輸入農産食品及び輸入農産加工食品の残留農薬モニタリング検査の実例は以下の通りです。
(厚生労働省 平成29年度輸入食品監視統計及び輸入食品監視指導計画に基づく監視指導結果を参照)
届け出輸入件数:       546,396件(輸入農産食品;191,162件、輸入農産加工食品;354,234件)
モニタリング検査実施件数:  18,755件(輸入農産食品;10,453件、輸入農産加工食品;8,302件)
違反件数:                           37件(輸入農産食品;26件、輸入農産加工食品;11件)

この残留農薬検査は、GC/MSやLC/MSによる機器分析法が公定法によって定められており、種々の検査機関で受託検査が行われています。機器分析法は、数百種類の残留農薬の検査を一斉に行える利点はあるものの、一回の検査当たり5万円以上と高価であること、検査に2~3日の時間を有すること、加えて操作が困難で高価な検査機器を必要とするといった欠点があります。このような環境のため、現状では食品のほんのごく一部のみサンプリングを行って検査(モニタリング検査)することしかできていないのが実情です。検査件数の母数の拡大のために、安価、迅速、かつ簡易に判定できる簡易農薬検査キットが求められております。
現在、全世界で消費されている殺虫剤(農薬)の約70%を占める有機リン系農薬やカルバメート系農薬は、アセチルコリン分解酵素(アセチルコリンエステラーゼ;AChE)阻害作用が作用機序となっております。そこで、『AChE阻害を利用した簡易農薬検査キットによる安価、迅速、かつ簡易な一次検査(スクリーニング検査)』を行い、陽性サンプルのみ『機器分析による確認同定検査』を行う検査システム(プロセス)を確立すれば、低コストで簡便かつ大量に残留農薬検査を行うことが可能になり、検査件数の母数拡大に貢献できると考えております。

 

アグリケムTM」を通じて社会貢献を
通知法(機器分析)では、検査コストと必要時間の問題により検査数を増やす事は困難で、充分な検査母数が確保できておらず、食の安全・安心に対するリスクを拭い切れていない状況です。
この感度の高い(ポジティブリスト対応)、安価なスクリーニングキットの導入による『スクリーニング検査&確認検査(この組み合わせの有効性は、BSE検査で実証済み)』という検査システム(プロセス)を確立させることで、より強化された『食の安全・安心確保のための検査システム』を広め、さらなる消費者の皆様の食の安全・安心確保に貢献したいと考えております。

 

アグリケムTM →→→ https://www.i-mt.co.jp/products/agrichem/