化学プロセスを集積化することは、集積化回路LSIによる高度情報処理が現在のIT革命を引き起こした効果と同様の効果を、科学技術と産業及び生活社会にもたらすものと期待されています。この分野の発足当時は、化学処理対応型のチップや検出装置が市販されていないことから、技術の普及はきわめて困難な環境下にありました。
私たちは、東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻北森研究室と(財)神奈川科学技術アカデミー (現 神奈川県立産業技術総合研究所) 北森「インテグレーテッド・ケミストリー」プロジェクトの研究開発成果である化学プロセスの集積化技術とツール(以下、集積化化学実験室 ICL: INTEGRATED CHEMISTORY LAB と記す)を、出来る限り多くの研究者に供給し、環境・生化学・医学診療及び臨床検査・医薬・食品・アグリ・バイオ分野等の汎用ツールとして、また、コンビ ナトリアルケミストリーや、化学合成の超高速・超微量並列化学処理システムとして、ICL技術の普及を図り、世界的視野に立った社会貢献を目指します。
工学博士 北森 武彦
神奈川県立産業技術総合研究所 理事長
台湾 国立清華大学 玉山栄誉講座教授
スウェーデン ルンド大学 名誉客員教授
スウェーデン 王立科学アカデミー 外国人会員
東京大学 名誉教授
北森微流體研發股份有限公司 CTO
マイクロ化学技研株式会社 最高技術顧問