集積化ガラスチップ・マイクロ化学技研株式会社
マイクロ化学技研株式会社
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マイクロ化学 技術概要][イムノアッセイの集積化][フローインジェクション分析のオンチップ集積化
イムノアッセイの集積化
イムノアッセイは抗原抗体反応を利用した特異性の高い分析法であり、医療診断や生化学研究などの分野では不可欠の分析法である。しかしながらイムノアッセイは、反応場が局在しており効率的でなく、非常に長い反応時間を要する。そこで我々は、抗体を担持させたポリスチレンビーズをマイクロチップ内に導入し、微小空間の持つ短い拡散移動距離と大きな比界面積という特長を生かしたミクロイムノアッセイシステムを開発し、従来法に比べ2日から30分へと分析時間の大幅な短縮と操作性の向上を達成した。また患者血清を用いた大腸癌の診断にも成功した1,2)
Fig.1 イムノアッセイチップ (a)概観図 (b) 断面図 (c) チップ写真とチャネル内のビーズ顕微鏡写真
 
石英ガラス基板中に、深さ100 μm、幅250 μmで、中央部のみビーズをせき止めるため深さを10 μmにしたマイクロチャネルを作製し、CEAの定量を試みた。反応固相として抗マウスCEAを吸着させた直径45 μmポリスチレンビーズを用い、これをチップにせき止め、試料溶液を送液してチップ内で抗原抗体反応させた。次に抗ウサギCEA溶液および金コロイド標識抗IgG溶液を順次送液して反応させたのち、熱レンズ顕微鏡で測定した。測定の結果、若干のばらつきはあるものの、0.01 ng/ml〜100 ng/mlの範囲で定量可能であった。また3段階の反応はいずれも10分以内に反応が終了することが確かめられ、測定を含めた分析時間は1時間以内に終わった。また検出感度の点においても従来法よりも数十倍の高感度が達成された。本システムは医療分野や環境分析など幅広い分野への応用が期待できる。さらに集積化のメリットを活用しながらスループットを向上させることを目指し、マルチチャネル化して多検体同時定量を試み、その性能の評価を現在進めている。
 
Fig.2 マイクロイムノアッセイの手順
 
1) K. Sato et al. Anal. Chem. 72,1144 (2000)
2) K. Sato et al. Anal. Chem.in press (2001)
 
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